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審査結果と講評を公開いたしました。
受賞された皆様、本当におめでとうございました。

審査結果と講評

この度ご応募いただきました京都市内の小学校15校301点に対し、京都市内の有識者(美術の専門家など)及び主催者により厳正な審査を行い、優秀作品を選定させていただきました。
2018年9月15日(土)には、初秋の晴れやかな空模様の中、優秀作品の表彰式を髙島屋京都店で開催いたしました。
表彰式の様子
受賞された皆様、本当におめでとうございました。
受賞作品を始め、すべての作品を9月13日(木)~9月24日(月・休)まで四条通阪急地下道「特設展示スペース」にて展示いたしました。
展覧会の様子はこちらからご覧ください。

受賞作品

京都市長賞
京都市立朱雀第三小学校
谷田 麻侑穂さん
作品タイトル
「2118年、8月16日、大文字送リ火」

谷田 麻侑穂さん「2118年、8月16日、大文字送リ火」
鷲田委員長 「力強さ」が選定の決め手です。どんなに便利な時代になっても「山と街並みは変わらない」と言うメッセージを感じます。「今この瞬間に大切にしたいもの」と「こうなったら良いな」と言うコントラストがはっきりしていて、とても良い作品です。
笹岡委員 大胆な構図を取りながら、細かいところまでしっかりと描かれています。大胆に描かれた「大文字」の輪郭はとても美しく、炎やロケットを繊細に描いた対比も魅力です。先祖に家族で手を合わせる気持ちが伝わる作品です。
諏佐委員 たくさんの人が宇宙に移住するようになっても、送り火の夜は市内の明かりが全て消灯する習慣が上手く表現されています。炎の色遣いがとても良いですね。
永田委員 とにかく構図が素晴らしい。色彩感覚も優れており、空の色は紫がかっており、大文字の色と描き分けられているなど、技術力・表現力を備えた作品です。
野村委員 作者の大文字に対する思いが伝わってきます。宗教行事としての静かな雰囲気だけでなく、送り火の晩に子どもたちが感じる「楽しさ」が伝わってきます。
京都市教育長賞
京都市立柊野小学校
鈴木 日陽さん
作品タイトル
「いつもの授業」

鈴木 日陽さん「いつもの授業」
鷲田委員長 教室の床まで丁寧に塗っており、非常に達者な絵であることが選定の理由です。
笹岡委員 味わいと深みがある絵です。子どもたちの表情も豊かで、生き生きと描かれています。時計は「午後二時」を指していますが、誰一人として眠たそうでないのが微笑ましいですね。
諏佐委員 「未来の京都」を担う子どもたちが、学校で楽しそうに授業を受けていることが何よりも素晴らしいです。
永田委員 子どもたちの一人一人が違う表情をしており、ユーモラスに描かれています。たくさんの人物が描かれているという点でも、他の出品作品とは大きな違いがあります。未来の京都においても、「学校が楽しい」というイメージが伝わってきて素晴らしいです。
線描で活き活きと描かれているため、画面が明るく軽やかであり、「子どもの絵」の魅力がにじみ出ています。
野村委員 いじめなど暗いニュースが多い中で、「京都の小学校は明るくて安心」というメッセージが込められている良い作品です。
四条繁栄会理事長賞
京都市立御所南小学校
藤田 葵さん
作品タイトル
「私の好きな風景」

藤田 葵さん「私の好きな風景」
鷲田委員長 見れば見るほど達者な絵です。
笹岡委員 奥行きのある構図が深みを感じさせます。小さくとも繊細にお客さんたちを描いていること、レンガや石畳の色合いも美しいことなど、素晴らしい作品です。
諏佐委員 遠近法を用いて御池通の歩道が上手に描かれています。御池中学校は京都市で唯一の複合型教育施設であり、小中一貫校の生徒としての誇りが伝わってくるような気がします。
永田委員 この比率の縦長の紙は定形よりも表現が難しいのに、上手に描かれています。色彩も素晴らしい。単なる風景画ではなく、奥の方に小さく子どもたちが描かれている楽しさがあります。
野村委員 小学校6年生とは思えない画力を感じます。こういう絵の描ける子どもの存在は、京都の未来に明るい希望を持たせてくれます。

出展作品全体に係る感想

鷲田委員長 「未来の京都」というテーマで開催された今回の児童絵画展だが、我々の世代の感覚と大きなギャップを感じないのは不思議な感覚です。「京都のまちづくり」というテーマについては、親から子へ、子から孫へと、上手に意識の伝達がなされていることが伺えます。
笹岡委員 画力に秀でた作品も多く、優秀賞に選ばれた作品以外にも素晴らしい絵がたくさんありました。学校ごとの「色」の違いが現れているのも面白いです。
諏佐委員 未来を担う子どもたちの絵画が3百点以上も拝見出来たことをうれしく思います。一人一人の技術的な差はありますが、どの作品からも「子どもたちは京都が好きなのだ」ということが伝わってきます。
永田委員 京都のまちはそれぞれに歴史も伝統もあり、独自の地域性を有しています。子どもたちの絵画からも、各々の地域に対する誇りも伝わってきます。
「目で見えること」の影響は心に残ります。子どもたちが一枚一枚、絵画に取り組むことを通じて、京都のまちにより一層の愛着が持てることが嬉しいです。
野村委員 商店街の50周年事業として初めて取り組みましたが、たくさんの子どもたちが熱心に取り組んでくれました。小学校の教育現場で、美術や情緒を大切にされている様子が伝わり、とても嬉しく思います。
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